腰痛の原因疾患である椎間板ヘルニアの原因と治療方法は?
椎間板ヘルニアとは?
椎間板が弾力性を失ったりつぶれたりして神経が圧迫され痛むのが「椎間板症」です。
そして、椎間板の髄核が飛び出して神経根や馬尾神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。
椎間板症の酷いパターンが椎間板ヘルニアであると覚えておけばOKです!
ちなみに椎間板症は中高年に多くみられて、椎間板ヘルニアは10代~40代の人に多く見られます。
背骨の老化は20代の時「椎間板」から始まる
椎間板は椎骨と椎骨の間にある軟骨の一種。
椎間板の役割としては背骨にかかる衝撃や圧力を吸収するというのがあります。
よく使う部分なので背骨の加齢変化というのは椎間板に最も早く表れやすく「20代から始まる」んです。
これが原因となり、椎間板の水分が失われてひびが入ったり潰れたりするので、椎間板症やさらに強い圧力などがかかって「椎間板ヘルニア」に発展したりするのです。
椎間板ヘルニアは髄核が飛び出す事に伴う炎症が神経を刺激するので、激しい痛みやしびれなどの症状が表れます。
それと脚に繋がる神経を刺激する事も多いのでお尻から太ももの裏側にかけて痛みやしびれが走る坐骨神経痛が現れやすいのも特徴となっています。
椎間板症&椎間板ヘルニアの治療方法は?
椎間板症&椎間板ヘルニアの治療は「保存療法」という治療方法でおこないます。
- 保存療法とは⇒薬物療法・装具療法・運動療法・神経ブロック
ヘルニアは基本的には3~6ヶ月くらいで自然に吸収されて小さくなり、つらい症状が改善されていく傾向にあります。
なので最初は「保存療法」で様子を見るというのが椎間板症・椎間板ヘルニアの治療の基本になります。
どちらも発症初期に痛みが強かったら薬で痛みをコントロールしたりコルセットを試してみたりしましょう。
薬が効果ない・・・という場合は神経ブロックをおこないます。
神経ブロックは神経の近くや神経そのものに注射をします。
興奮を鎮めて痛みを抑える効果があります。
1週間ほどして痛みが治まってきたら動ける範囲で体を動かして普段通りの生活を続けるという事が大事になってきます。
安静も大事な事ですが長い期間体を動かさないと逆に痛みを長引かせ完治までに時間がかかってしまうので注意してください。
椎間板症&椎間板ヘルニアの手術について
椎間板症&椎間板ヘルニアの手術療法についてです。
手術は排尿障害やマヒがある・保存療法を3ヶ月続けたけど一向に症状が軽減しない・・・
そんな時におこないます。
最近では体に負担がかかりにくい「内視鏡手術」が主流になっています。