脊椎カリエスとは?
結核性脊椎炎とも呼ばれます。
一時は影をひそめていた結核ですが、最近、罹患する人が増加傾向にあり、脊椎カリエスも決して侮れない病気になってきました。
結核菌は肺などにある病巣から血液を通して脊椎に感染し、脊椎カリエスを発病させます。
骨関節の結核の中では最も多いものです。
症状は、結核菌が感染した部位によって強い胸痛や腰痛が起きる他、疲れやすい、だるいといった、結核そのものの全身症状もあらわれます。
感染した部分をたたくと痛むもの特徴です。
症状が進むと、感染した部分が飛び出してきて亀背(きはい)といわれるようなコブがでてきたり、膿がたまってでてきた膿瘍が瘻孔(ろうこう)をつくります。
エックス線検査をすると、椎間板がおかされて薄くなっているのがわかります。
治療方法は、初期ならば抗結核剤を投与し、栄養補給を行います。
感染した部位はギプスやコルセットで固定します。
下肢マヒがある場合は、手術で病巣をとり去ります。